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2022.08.13 Branding Case

ブランドとは一体何?ブランドの基本情報や作り方などを解説!

業界を問わず、さまざまな企業がブランドを持っています。企業の看板にもなる存在だからこそ、ブランドを自社でも持ちたいと考えているところもあるかもしれませんが、実際のところどのように作れば良いのでしょうか。
そこで今回は、ブランドの基本情報や作り方などを開設します。そもそもブランドが何なのか再確認したい方や、自社でブランドを作りたい方はぜひ読んでみてください。

もくじ

そもそもブランドとは?

「ルイ・ヴィトン」や「ユニクロ」、「エルメネジルド・ゼニア」など世の中にはさまざまな有名ブランドが存在しますが、結局のところブランドとは一体どのようなものなのでしょうか。結論として一言でまとめるとブランドとは、ある商品やサービスを他の同じカテゴリーの競合商品とサービスと区別するための概念です。
ブランドを理解するためには、2つの前提を知っておく必要があります。それは次のとおりです。

  • ブランドは目に見えるものではない
  • ブランドは受け手によって形成される

ブランドはあくまで概念であって、目に見える商品やサービスの名前というわけではありません。ブランドは無形資産なのです。また、ブランドは企業が形成するものではなく、受け手によって形成されるものです。企業がきちんと正しい方法でブランドを伝えて受け手に認識してもらい、ファンになってもらうまでがブランドを形成する上でのポイントとなります。

ブランドという名前の由来

そもそもブランドという言葉の由来は、焼き印を押す意味の「Burned」から来ています。その昔、北欧では牧場の所有者が他の人が所有している家畜と間違えないようにするため、自分の家畜に焼印を施していました。結果として現在では、銘柄や商標などのことをブランド(brand)と呼ぶようになりました。事実、今でもbrandという英単語には、商品や家畜に押す「焼印」という意味があります。
焼き印を押すことに関しては、日本の株式会社紀文食品が行っていました。創業当時、紀文食品は主力のかまぼこやちくわに焼印をつけており、商品の希少性や信頼性をアピールしました。この焼印に関しては、現在でも一部の商品に行われています。

ブランドの種類

ブランドには主に3つの種類があります。

  • 企業ブランド
  • 商品・サービスブランド
  • 事業ブランド

それぞれどのようなブランドなのか、1つずつ見ていきましょう。

企業ブランド

企業ブランドとは、ブランディングやブランドマネジメントの成果によって企業が現状得ているブランド資産を総括して示すもののことです。企業ブランド内には後ほど紹介する商品・サービスブランドと事業ブランドが含まれており、それら2つと結びついているからこそ、企業ブランドは企業の経営を考える上で重要なものとなります。

商品・サービスブランド

商品・サービスブランドとは、私たちの身の回りで直接役立っているもののことを指します。例えばヤマハ株式会社の場合、グランドピアノのCXシリーズやC Traditionalシリーズなどが挙げられます。
「ヤマハがブランド名じゃないの?」と思うかもしれませんが、ヤマハは企業ブランドです。CXシリーズやC Traditionalシリーズといったブランドは、ヤマハという企業ブランド内に含まれる商品・サービスブランドとなります。

事業ブランド

事業ブランドは、事業や商品カテゴリーに対するブランドです。上記と同じくヤマハ株式会社で例えれば、楽器事業や音響機器事業などが事業ブランドとなります。事業ブランドも企業ブランドの中に含まれるものであり、ヤマハ株式会社のように複数の事業ブランドを持っているケースもあります。

ブランドの作り方

読者の中には、「実際にブランドを作るのはかなり難しそう……」と思っている方がいるかもしれません。確かに誰でも簡単にブランドを作れるというわけではありませんが、手順を知っておくことで計画的にブランドを作れます。簡単に手順を紹介すると次のとおりです。

コンセプトやブランドネームを決める
資金を準備する
商標登録を行う
行政手続きを済ます
商品のデザインを決める
ロゴやタグを生成する
原料を調達してサンプルを作る
商品を掲載して販売する
ブランドを広める

それぞれどのようなことを行うのか、1つずつ見ていきましょう。

1.コンセプトやブランドネームを決める

まず行うのは、ブランドのコンセプトや名前を決めることです。コンセプトに関しては、販売したいものやターゲット、利用してもらいたいシチュエーションなどを考えて決めていきます。この際、立ち上げる方の原体験を基にしたコンセプトにすることで、説得力が増し、長く腰を据えてブランドを育てられる要因になります。
ブランドネームに関しては、すでにあるものと被らないようにすることが大切です。いくら魅力的であっても、他のブランドネームと被っているとトラブルの原因になります。実際に決める際には、コンセプトに合わせつつ、ターゲットにしている客層に刺さるようなブランド名を考えましょう。

2.資金を準備する

ブランドを作って長く育てていくためには、資金準備も欠かせません。実際にオリジナルのブランドを立ち上げる際には商品を製造するコストや広告費などが発生し、100万円~500万ほどが必要になります。実店舗で販売する場合には土地の購入や建設費などがかかるため、さらに資金が必要になるでしょう。
資金の調達方法はさまざま挙げられます。コツコツとお金を貯金しておく方法や銀行からの融資を受ける方法、国や自治体の助成金や補助金を利用する方法などです。近年ではクラウドファウンディングを用いた資金調達も盛んであり、自分に合った方法で資金を集めるようにしましょう。

3.商標登録を行う

ブランドネームやロゴは商標登録しておくのがおすすめです。そもそも商標登録とは、特許省に商標を出願して商標権を取得することであり、他の人が勝手にブランドネームやロゴを利用することを防げます。
ただし、商標登録をするためにはその分のコストが必要です。また、弁理士に依頼する場合は、さらにコストがかかります。なお、商標登録に関しては5年か10年のどちらかを選べますが、初めて商標登録する場合は様子見として5年を選ぶのがおすすめです。

4.行政手続きを済ます

ショップを開業する際には、法人でなくても行政手続きが求められます。具体的には開業届であり、税務署に提出します。提出方法は2種類あり、税務署で直接手続きを行う方法と、郵送で手続きする方法です。
開業届に関しては、原則として開業した1ヶ月以内に手続きしなくてはなりません。出し忘れても特に罰則はありませんが、最初の確定申告で青色申告ができなくなったり、屋号付きの口座を作れなくなったりする恐れがあります。開業当初は忙しいかもしれませんが、それでも必ず1ヶ月以内に開業届を提出するようにしましょう。

5.商品のデザインを決める

商品のデザインは最初に決めたコンセプトに従って決めていきます。もしデザインを学んでいるのであれば、自分でデザインして商品をハンドメイドすることもできます。
もちろん、無理して自分でデザインする必要はありません。デザインはユーザーの興味関心を惹きつける上で重要なポイントであり、なんとなくで作っても魅力的なデザインにならない可能性があります。
そのため、得意な方に任せるのもおすすめです。ただし、任せる際には費用がかかるため、慎重に決めましょう。

6.ロゴやタグを作成する

ロゴはブランドの看板として使えるものであり、今後ブランドをPRしていく上で役立ちます。ただし、ブランドネームと同じく、他のものと被らないようにしましょう。もし商標登録されているものと被ってしまうと、法的な問題になってしまう恐れがあります。
なお、ロゴに関しては無料で作成できるツールを使うことで簡単に作れます。主なツールとしては、「BASE」や「Canva」、「LOGO MAKER」などです。また、クラウドソーシングを使ってロゴを作ってくれる人を探して依頼するのもおすすめの方法です。
ファッション関係の場合は、タグも重要になります。タグには主に以下のような種類があります。

  • 織ネーム(ブランドネームやロゴが記載されているタグ)
  • 下げ札(商品の値段やサイズなどが記載されているタグ)
  • 洗濯表示タグ(洗濯方法に関することが記載されているタグ)
  • サイズタグ(商品のサイズが記載されているタグ)

基本的にタグは業者に委託するのがおすすめです。近年ではリーズナブルな価格で対応してくれる業者もいるため、資金がそこまで多くない場合でも痛くしやすいでしょう。

7.原料を調達してサンプルを作る

ブランドネームやコンセプトの策定や資金調達などを終えたら、実際に原料を調達して商品のサンプルを作ってみましょう。原料の調達に関しては、商品ごとに使用する素材やパーツなどを決めた上で、自分で問屋に足を運んで購入するか、工場の方と相談して調達してもらいましょう。
サンプルは、改良できるところがないかチェックする上で欠かせないポイントです。場合によっては、サンプルを作ったことで大きな問題が見つかる可能性もあります。
サンプルが合格品だったら、取引先の工場に量産を依頼しましょう。この際、どの程度のロットで依頼するのかを考える必要があります。理由として、ロット数によって納期が異なるためです。そのことから、納期についても確認しておく必要があります。

8.商品を掲載して販売する

商品がそろったら販売しましょう。実店舗の場合は、しっかりとお客さんとコミュニケーションを取って販売していくことが大切です。そうすることで、お客さんから信用してもらいやすくなります。
ECサイトの場合は、商品を掲載して販売します。商品を掲載する際、写真にこだわりましょう。なんとなくで撮影した写真を使っても、お客さんに魅力的な商品であることを伝えられません。場合によっては、カメラマンに依頼するのもおすすめです。

9.ブランドを広める

ただ商品を販売するのではなく、ブランドを広めることも忘れないようにしましょう。ブランドの広め方はさまざまあり、SNSを使ったりマスメディア広告を打ち出してみたりなどが挙げられます。
例えばSNSの場合、拡散性が高いことから多くの人に情報を見てもらいやすいという利点があります。その上、SNSによってメインの利用ユーザー層が異なるため、ブランドのターゲット層と利用ユーザー層が合うSNSに広告を展開することにより、大きな効果を得られやすくなるでしょう。

ブランド商品を販売する場所とは?

オリジナルブランドを販売する場所としては、次の3つが挙げられます。

  • 実店舗
  • フリーマーケットやポップアップショップ
  • ECサイト

それぞれメリットとデメリットがあるため、すべて読んだ上で自社に合うものを採用してみましょう。

実店舗

オリジナルブランドを立ち上げた際に浮かびやすい販売場所が、実店舗です。実店舗の場合は別の項目で触れたように、直接お客さんとやり取りすることが可能。信頼を得やすい上に、直接商品の見た目やサイズ感などをアピールできます。
デメリットとしては、他の2つと比べてコストがかかることです。実店舗となれば、光熱費や家賃などが発生します。スタッフを雇うとなれば人件費もかかるため、ビジネス初心者の方にとっては敷居が高いと思うかもしれません。

フリーマーケットやポップアップショップ

もし実店舗が厳しいのであれば、フリーマーケットやポップアップショップで商品を販売してみましょう。例としてフリーマーケットは大都市でよく行われており、1,000円ほどの出店料で1日出店できます。
ただし、フリーマーケットやポップアップショップはあくまで一時的なもので、実店舗のようにずっと1つの場所で販売できるわけではありません。もしフリーマーケットやポップアップショップを活用するのであれば、オリジナルブランドが本当に売れるのか確かめたいときに活用してみましょう。

ECサイト

ECは他の方法と比べてリスクが少ないというメリットから、オリジナルブランドを販売する最もメジャーな方法となっています。ECサイト自体も簡単に開設できるようになっており、日本全国あるいは世界各国にオリジナルブランドの商品を届けられます。
デメリットとしては、実店舗やフリーマーケットなどのように直接お客さんとコミュニケーションが取れないということです。しかし、代わりにチャットシステムの導入や丁寧な問い合わせへの対応などを行うことで、信頼を獲得しやすくなります。
ちなみに、ECサイトと上記で紹介したフリーマーケットやポップアップショップとの相性は良く、組み合わせてみるのもおすすめです。メインをECサイトで販売しつつ、たまにフリーマーケットやポップアップショップで直接お客さんと関わることにより、新規顧客の獲得や直接お客さんとやり取りすることによる信頼の獲得などにつながるでしょう。

ブランドを成功させるためのポイント

オリジナルブランドを立ち上げたからには、誰もが成功させたいと思うでしょう。成功させるポイントとしては、次の3つが挙げられます。

  • 集客に力を入れる
  • 他社と似たようなデザインにしない
  • 適切な量の商品を用意する

1つずつポイントを紹介するので、それぞれどのようなものなのかチェックしてみてください。

集客に力をいれる

1つ目のポイントは、集客に力を入れることです。どれだけ魅力的なブランドであっても、お客さんから注目されなければ商品が売れません。多くの人にブランドを知ってもらって商品を購入してもらうためにも、集客に力を入れるようにしましょう。
集客に関しては、商品を販売する前から活動する必要があります。商品を販売する前から動くことで、販売初日から多くのお客さんに商品を購入してもらいやすくなります。集客はオリジナルブランドを立ち上げた際に挫折する原因につながりやすい部分であるため、ブランドと同じくらい注力しましょう。

他社と似たようなデザインにしない

2つ目のポイントは、他社と似たようなデザインにしないことです。デザインはブランドの魅力を伝える上で重要です。他社と似たようなデザインだと目立たないため、思うようにブランドを知ってもらえないかもしれません。
そのことから、デザインを考える際は他に似たようなものがないかしっかりとリサーチしましょう。完全にオリジナルデザインの商品を販売すれば、競合商品との差別化にもつながります。

適切な商品の種類を用意する

3つ目のポイントは、適切な商品の種類を用意することです。商品の種類展開もよくある失敗であり、種類が多すぎると、管理が大変になります。反対に少なすぎる場合はお客さんのニーズに応えきれず、売り上げにつながりません。
そのことから、商品の種類は適切な数を販売するようにしましょう。むしろ最初の場合は、知名度の影響でお客さんが多くない可能性があるため、少ないくらいで問題ないかもしれません。

ブランドの成功には戦略が必要!

オリジナルブランドを成功へ導くためには、上記で紹介したポイントとは別に戦略が必要になります。もしオリジナルブランドを立ち上げるのであれば、戦略のことも考えて取り組むようにしましょう。

ブランド戦略とは?

ブランド戦略とは、ブランドの認知を広げて価値を高めるための戦略のことを指します。ブランド戦略においては、自社のブランドの内容や存在意義などを組織に関わる全員が共有しておくことが大切です。理由として、全員か知っておかないとブランド戦略を思うように決められないためです。

ブランド戦略とブランディングの違い

ブランド戦略と似たようなものとしてブランディングがあります。ブランディングはある商品やサービスについて、ユーザーに共通のイメージを認識させることであり、ブランド戦略とは意味が異なります。
あくまでブランディングというのは、ユーザーに共通のイメージを認識させるまでの過程であり、戦略ではありません。ただ、全く関係ないもの同士というわけではなく、ブランド戦略というのはブランディングを行うための方策を意味します。

ブランド戦略のメリット

ブランド戦略は取り入れることで得られるメリットがあります。具体的にどのようなものなのでしょうか。

メリット1.他社との差別化につながる

1つ目のメリットは、他社との差別化につながることです。差別化がされていない場合、顧客は自社と競合他社の商品に違いを見いだせず、競合他社の商品を購入してしまうかもしれません。
しかし、差別化されていれば、競合他社にはない魅力に惹かれて自社の商品を購入してもらいやすくなります。さらに「〇〇といえば✕✕」というような絶対的なブランドの地位になれば、ある商品を求めている顧客の多くを囲い込めます。

メリット2.ブランドの知名度向上につながる

2つ目のメリットは、ブランドの知名度向上につながることです。ブランドを多くの人に知ってもらいやすくなり、結果として新規顧客の獲得や売り上げの安定化につながります。

メリット3.無理して安くする必要がなくなる

3つ目のメリットは、無理して安くする必要がなくなることです。ブランド戦略で価格以外の魅力を知ってもらうことにより、強気の価格設定でもファンが商品を購入してもらいやすくなります。

メリット4.コストの削減につながる

4つ目のメリットは、コストの削減につながることです。ブランド戦略がうまくいくと指名買いしてもらえるようになり、これまでのように宣伝をしなくても売れるようになります。また、販売数量が増えることで仕入れる原材料数も増加し、結果として仕入れ値に対する価格交渉がしやすくなります。

ブランド戦略のデメリット

他社との差別化やコストの削減といったメリットがある一方で、デメリットもあります。安易にブランド戦略を行って後悔しないためにも、デメリットも把握しておきましょう。

デメリット1.即効性がない

1つ目のデメリットは、即効性がないことです。ブランド戦略はすぐに効果がえられるものではなく、効果を得るためにはある程度の時間が求められます。そのため、即効性を求めている場合にはおすすめできません。

デメリット2.イメージの変更がしにくい

2つ目のデメリットは、イメージの変更がしにくいことです。ブランド戦略によってブランドが一度確立されてしまうと、そこからの変更が難しくなってしまい、場合によってはユーザーから信用されなくなってしまう恐れがあります。
特にブランドを時代の流れに合わせる際には注意が必要です。安易に変えてしまうと今の世界観が好きだったファンから批判されてしまう恐れがあります。もしイメージを変えようと考えているのであれば、慎重に行動しましょう。

デメリット3.失敗した際のマイナスイメージが広がりやすい

3つ目のデメリットは、失敗した際のマイナスイメージが広がりやすいことです。ブランドに対するイメージは良いものよりも悪いもののほうが広がりやすく、特に近年ではSNSによってすぐに多くの人に情報が広がってしまいます。
そのためにも、日頃からユーザーの不満をすばやくキャッチして改善したり、炎上しないようにSNSを運営したりして気をつけましょう。

ブランド戦略の方法

ブランド戦略は、5つのステップに分かれて取り組みます。初めて取り組むのであれば、以下の流れに沿ってやってみましょう。

1.ターゲットを決める

まずはターゲットを決めていきます。ターゲットはブランド戦略を成功させる上で重要なポイントであり、誤ったターゲットに設定してしまうとブランド戦略も失敗しやすくなります。ブランディングにおいてもターゲットは重要な部分であるため、できるだけ事実剤の人物に近い内容でターゲットを決めましょう。

2.ポジショニングを考える

ポジショニングとは、ターゲットであるユーザーの心理に自社の商品やサービスにおける独自性を築くことを指します。独自性があることで競合他社との差別化につながり、購入してもらいやすくなります。
ポジショニングを考える上では、3C分析やSWOT分析などが役立ちます。例えばSWOT分析の場合、現状分析をしたい場合に活用できます。

3.ブランドアイデンティティを明確にする

ブランドアイデンティティとは上記で紹介したポジショニングによって明確にした独自性をもとに、顧客に持ってもらいたいイメージを表すことです。
ブランドアイデンティティは唯一無二なものでなければならず、競合他社と似たようなものはNGです。そのためにも、自社の強みや競合市場などを分析して理想的なブランドアイデンティティを確立させましょう。

4.ブランドをPRする

ブランドのPR方法はさまざまあり、チラシやテレビCM、SNSなどが挙げられます。PR方法によってメリットとデメリットが異なるため、ターゲットのことを考えつつ、適切な方法でPRしましょう

5.効果測定も忘れずに行う

ブランド戦略を行う際は、効果測定も忘れずに行いましょう。効果測定を行うことで、ブランド戦略における進捗度合いを把握できます。短期的に効果が得られるものではないからこそ、効果測定で改善すべきところがないかチェックしましょう。

主なブランドの事例

最後に、主なブランドの事例をいくつか紹介します。オリジナルブランドを立ち上げようと考えている方は、ぜひ以下の事例を参考にしてみてください。

スターバックスコーヒー

スターバックスコーヒーでは、職場でもない過程でもないサード・プレイスという新しい場所を提供することを考えて、差別化を図りました。
サード・プレイスを実現するために、スターバックスコーヒーはコーヒーの味や空間、店員の対応などあらゆるところにこだわりました。1つの目的にとことんこだわることでブランドとしての大きな強みとなり、現在では多くの人が利用するカフェとなっています。

ディズニーランド

ディズニーランドでは、「夢と魔法の王国」というアイデンティティを守るためにキャストのキャラクターやアトラクションなど、全体的に雰囲気を統一しています。あらゆるものにストーリーを持たせることでディズニーランドとしてのブランドを強固なものにしつつ、イメージが崩れてしまうことを防いでいます。

アップル

アップルの場合、さまざまなブランド戦略で熱狂的なファンを集めました。その中の1つとして挙げられるのがアップルストアです。
アップルストアは商品の購入や修理の受付などを引き受けており、ユーザーが自然に集まるような空間にしています。そうなるとファン同士のつながりも生まれて仲間意識が芽生えます。
アップルストアで心地よい体験をしたユーザーはまたアップル製品を買おうという気持ちとなり、結果として、他社製品へ乗り換えるといった気持ちを持たなくなるほどのファンとなってしまいやすくなるのです。

星野リゾート

星野リゾートでは3つのブランドを持っていますが、それぞれ明確なコンセプトを持っており、客層をブランド同士で奪い合わないようにしています。
このようなケースは複数のブランドを抱えている企業にとって重要なポイントであり、自社内のブランドで客層を奪い合うということを防ぐためにも、きちんとブランドごとに別々のコンセプトを設けることが必要になります。

しっかりと準備した上でブランドを立ち上げよう

今回は、ブランドの基本情報や作り方、ブランドの主な事例などを解説しました。ブランドは競合商品との差別化として活用できるものであり、実際にオリジナルブランドを立ち上げることも可能です。
また、ブランドを立ち上げる際にはブランド戦略やブランディングが重要になり、それらを実行することで効果的な成果を得やすくなります。そのことから、もしオリジナルブランドを立ち上げようと考えているのであれば、しっかりと準備した上で取り組みましょう。
なお、「クラチョク」ではブランドコンセプトからデザイン、販売戦略、ECサイトがリーズナブルな定額価格で頼み放題です。ブランドを育てる伴走サービスとして活用できるため、気になる方は一度相談してみてはいかがでしょうか。

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