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2022.08.13 Branding ECsite

ECサイトの開業方法と注意すべきポイント【これからの方必見!】

ECサイトはさまざまな企業が持つようになっており、自社でも持ちたいと考えている方もいるでしょう。また、新型コロナウイルスの影響で実店舗ではなくECサイトでの開業を考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ECサイトの開業方法と注意すべきポイントを解説します。ECサイトで商品を販売したいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

ECサイトの開業方法

ECサイトの開業方法としては、以下の8つのステップに分かれます。

・コンセプトを決める
・事業計画を立てる
・ECの種類を決める
・決済方法を決める
・サイトを設計する
・商品を登録する
・配送の準備をする
・集客する

それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。

1.コンセプトを決める

まずはコンセプトを決めましょう。コンセプトを先に決めることで、どこに向かって作り出して良いのかわからなくなってしまうことを防げます。コンセプトに関しては、販売商品のジャンルやニーズ、年齢層などがコンセプトとなります。
コンセプトはECサイトの柱となる存在です。ECサイトを開業する目的やターゲット、取り扱う商品などの部分を設計するということであるため、明確に決めることが大切になります。

2.事業計画を立てる

次に事業計画を立てます。事業計画とは、ECサイトを解説した後のビジョンのことです。この際に、コスト要素や自社の売り上げ構成要素などを考慮しつつ、売り上げ目標も決めます。
また、直近半年程度の事業計画書も作っておきましょう。事業計画書のフォーマットはさまざまありますが、自己資金と金融機関といったところからの借入金、今後入金される予定の資金は必ず含めておきましょう

3.ECの種類を決める

ECは、以下の4種類に分かれます。

・モール型
・ASP型
・パッケージ型
・フルスクラッチ

それぞれメリットとデメリットがあるため、すべて確認した上で適した種類で開業しましょう。

モール型

モール型はAmazonや楽天市場のような、複数のショップが1つのサイトに集まっている種類のことです。他の種類と比べて集客力がある上に、プラットフォームの形がある程度決まっているおかげで初心者でも参入しやすいというメリットがあります。
しかし、モール型は他の種類と比べて得られる利益が少ないことがデメリットです。モール型の場合、出店料やロイヤリティなどが発生します。もしモール型を利用する場合には、そのことをチェックしておく必要があります。

ASP型

ASP型はApplication Service Providerの略称で、サイトを構築する上で欠かせないシステムを借りてECサイトを作る種類です。ASPは後ほど紹介するパッケージ型と比べてサイト構築の時間を短く済ませられます。その上、リーズナブルな価格で開業できます。
デメリットは、自由度が少ないことです。既存のシステムを利用するため、思うようなカスタマイズができないかもしれません。

パッケージ型

パッケージ型は、ECサイトを構築する上で必要な機能やソフトウェアを備えているパッケージを導入する種類のことです。すでにECサイトの開業に欠かせない決済機能や在校管理機能などが備わっており、パッケージ型でECサイトを開設した大手企業もあります。
ただ、ASP型と比べて少し高価です。サイトを構築する時間もかかるため、予算と時間に余裕がある場合にパッケージ型の導入を検討してみると良いでしょう。

フルスクラッチ

フルスクラッチは、ゼロからECサイトを作り上げる種類です。他の種類と比べて一番自由度が高く、自社の理想に合わせたECサイトを開設できます。
ただし、フルスクラッチはどの企業でも簡単に導入できるものではありません。ゼロからECサイトを構築するためには、莫大な時間や専門的なスキルを持つ人材などが必要になります。

4.決済方法を決める

ECサイトにおいて、決済方法は豊富であるほどユーザーの評価が高まりやすくなります。もし決済方法が少なければ、その分購入まで至らないユーザーが増えてしまうでしょう。事実、2021年にSBペイメントサービス株式会社が実施した調査では、よく利用する決済手段がない場合に57.1%以上の方が購入せず離脱するという結果が出ています。
決済方法に関しては、定番であるクレジットカードと銀行振込、代引き決済の3種類は用意しておくのがおすすめです。クレジットカードに関しては、VISAとMasterCardといった大手のブランドが利用できるようにしておきましょう。

5.サイトを設計する

サイトを設計する際には2つのポイントが重要です。それは自社のブランドイメージやコンセプトを表現することと利便性です。そうすることで、ブランドイメージやコンセプトとしての統一感がありつつ、便利なECサイトを構築できます。
また、サイト設計においてデザインも重要になります。特にプラットフォームやカードシステムはデザインの自由度が大きく異なりやすいため、導入前にカスタマイズ性を確認しておきましょう。

6.商品を登録する

ECサイトが完成したら、商品を登録しましょう。あらかじめ掲載する商品の画像や説明文のデータをまとめておいて一括登録すれば、効率よく登録できます。なお、商品を登録する段階で管理画面の設定も済ませておきましょう。

7.配送の準備をする

ECサイトを開業した際、すぐ商品が売れる場合があります。その際、配送の準備を済ませておかないとスムーズに購入者へ商品を届けられません。そのため、忘れずに配送の準備をしておきましょう。
準備を終えたら、配送業者の情報や送料といった配送に関することをECサイトに掲載しておくのがおすすめです。配送に関する情報があることで、ユーザーから自社のECサイトに対する信頼感を得られます。

8.集客する

ECサイトを開業しても、顧客がアクセスしなければ商品が売れません。そのため、最後に集客を行いましょう。ECサイトにおける集客方法はさまざまあり、SEO対策やWeb広告の展開などが挙げられます。
また、本格的にECサイトを開業するにあたって万が一に備えたマニュアルを用意しておきましょう。マニュアルがあることで、トラブルが生じた際にスムーズな対応ができるようになります。作ったマニュアルは社内で共有し、誰でも対応できるようにしておくのがおすすめです。

ECサイトを開業する上での注意点

ECサイトを開業する際には、複数の注意点があります。注意点を知っておくことで事前に対策できるため、開業する前に以下の項目を読んでおきましょう。

ブランディンを怠らない

ECサイトを開業する際には、ブランディングも重要です。ブランディングに力を入れることで、競合他社との差別化やファンの獲得、売り上げの増加などさまざまなメリットを享受できます。
ブランディングは、すぐに効果が出るものではありません。そのため、継続してコツコツと計画に沿って実施していくことが大切です。この際、コンセプトの世界観とブランディングの内容がズレていないか定期的に確認しておきましょう。ズレていると、思うような効果が得られなくなってしまいます。

取り扱うものに応じて届け出が必要

ECサイトではさまざまな商品を販売できますが、商品次第では届け出が必要になる場合もあります。例えば食品の場合、食品衛生法に基づく営業許可が必要です。また、食品衛生責任者の資格も忘れずに取得しておきましょう。
特に注意すべきものが、中古品です。中古品は古物営業法に定める古物商許可の取得が必要です。ただ、取得してから6か月以上経過しているにもかかわらず、営業していなかったり営業を休止していたりすると、許可を取り消されてしまう恐れがあります。

スケジュールはサイトを公開するまでのものを決めておく

ECサイトを開業する際には、サイトを公開するまでのスケジュールを決めておきましょう。スケジュールを決めておくことで、ECサイトを運営する上での戦略を組み立てられます。また、スケジュールが設定されていると集客のための発信を同時並行にできます。
例としてさまざまなお肉を取り扱うWHOLE MEATは、ECサイトを構築する前からWeb広告を展開。たった1か月でECサイトを構築したものの、開業初日からユーザーが殺到しました。

物流はある程度の知識がないと難しい

ECサイトを開業する際には物流も欠かせません。しかし、ECの物流業務は購入者に対して迅速かつ正確に商品を届ける必要があり、ある程度の知識がないと難しいのが現状です。
そのことから、ECサイトの物流の不安がある場合にはEC物流代行サービスを利用するのがおすすめです。例えば「クラチョク」の場合、入庫から出庫、配送までの物流倉庫機能を固定費なしで利用可能。その上、ECサイトの構築や企画の代行などもしてくれます。詳しくは以下の公式サイトをチェックしてみてください。

「特定商取引法に基づく表示」のページを必ず用意しておく

ECサイトを開業する際には、「特定商取引法に基づく表示」のページが必須です。そもそもECサイトは、特定商取引法の第11条により、通信販売をする際の広告に必要的記載事項を表示することが義務付けられています。
「特定商取引法に基づく表示」のページは必要的記載事項をわかりやすくしたものであるため、専用のページを用意しておくのが一般的となっています。もしどのようなことを書けばよいのかわからない場合には、同じ業種のECサイトを参考にしてみましょう。

リピーター施策も忘れずに

ECサイトの運営には、リピーター施策も必要です。リピーターを囲い込むことで、コストを抑えて利益や売り上げを伸ばせます。主な施策としては、メールマガジンの配信やクーポンの配布などが挙げられます。

ECサイトの開業は1つずつ丁寧に対処していくことが大切!

今回は、ECサイトの開業方法と注意すべきポイントを解説しました。ECサイトの開業は1つずつ丁寧に対処していくことが大切であり、そうすることでトラブルの発生を防ぎつつ、効果的なECサイトで商売ができるようになります。もしこれから開業するのであれば、今回紹介したことを踏まえて取り組んでみましょう。

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